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井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑩

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集中力低下を解消「緑茶とあずきのゼリー」


年々過酷さを増す夏の暑さですが、7月に入るといよいよ本番。
仕事や家事をしようと思っても、なかなか集中力が保てず、
頭がぼーっとして難しいことが考えられない……という人も多いはず。
というのも体の熱は、上半身にこもりやすい性質があるから。
特に頭に熱気がこもり、イライラするような不快感が表れたりします。

立夏後に収穫を迎える緑茶は、体にこもった余分な熱を冷まし、
頭をすっきりさせてくれる効果があると言われています。
体に余分な水分がたまることも、頭痛や集中力低下の原因になりますが
あずきはむくみを解消し、巡りをよくして、心身の重だるさを解消してくれます。
夏らしいさわやかなデザートで、熱を冷まし、巡りをよくすることで
頭も体もすっきり活性化させていきましょう。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材 緑茶

立春から八十八日目(毎年5月1~2日ごろ)に収穫される新茶は、不老長寿の縁起物とされています。その直後に立夏を迎えますが、熱を冷まして頭をすっきりさせ、潤いを生むなどまさに夏の体にぴったりな効能で知られています。抗酸化作用があり高血圧にいいカテキン、やはり抗酸化作用があり抗菌作用があるタンニンなど、有効成分もたっぷり。水出しにすると苦味や渋味が少なくまろやかな味わいになり、すっきりと飲みやすくなります。ゼリーを清涼感のあるきれいな緑色にしたいなら「深蒸し茶」がおすすめです。


RECIPE

集中力低下を解消
「抹茶とあずきのゼリー」

夏の煩わしい暑さには、緑茶の“熱を冷ます力”を借りましょう。この時季強くなる日差しに対し、美白効果のビタミンCが豊富なのもありがたいし、抗菌作用も強いですから、食あたりなどの予防にもなります。 あずきというと、砂糖と一緒にしてあんこにする人が多いですが、そのまま煮たほうが応用範囲も広がります。煮汁はポリフェノールや食物繊維、サポニン、カリウム、ビタミン類など体にいい成分がたっぷり。「あずき茶」として、デザートと一緒に飲むのもおすすめ。
今回ゼリーを固めるのに使ったのは「アガー」。とても使いやすい海藻のゲル化剤で、無味無臭なので素材の味わいを生かしやすいのが特徴です。寒天はやや食感が固く、ゼラチンは色がにごりやすいですが、アガーは透明感を保ちながらぷるんと仕上がり、速やかに固まるなど、いいとこどりです。

材料(120mℓ程度のグラス4個分)
緑茶(茶葉)…大さじ2
あずき(乾燥)…1袋
A
アガー…5g
グラニュー糖…大さじ3~4/p>

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作り方
  1. 水出し緑茶を作る。ポットに緑茶を入れ、水400~500mℓ(分量外)を注ぎ、冷蔵庫でひと晩置く。
  2. あずきを煮る。小豆を水で洗いざるに上げ、鍋に入れる。4倍ほどの水を注ぎ、袋の表示通りにゆでる(アク抜きに、ゆでこぼす必要はなし)。
  3. Aをよく混ぜておく。小鍋に1の水出し緑茶100mℓを入れて中火にかけ、冷たいうちにAを加え、混ぜながらひと煮立ちさせ、火を止める。粗熱が取れたら緑茶300mℓを加え、混ぜて火を止める。
  4. グラスに2のゆであずきを大さじ2ずつ入れ、3を100mℓずつ注ぐ。冷蔵庫に入れ、1時間以上冷やす。
    ※あずきはまとめて煮て、残ったら小分けにして冷凍し、サラダやスープ、おかゆ、お菓子などに活用するとよい。

POINT

アガーはダマになると加熱しても
上手に溶けないので、
水を加える前に、あらかじめ砂糖と
よく混ぜておくこと。

Have a try !

さわやかなグリーンは見た目からも涼を感じさせます。
おなじみの和素材で、暑い夏も快適に。
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