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井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑦

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気力をアップ「かぼちゃのスープ」


新緑が目にまぶしい爽やかな5月を過ぎると
やがてジメジメと湿気の多い梅雨がやってきます。
中医学では、湿気は(胃)の機能を低下させると考えますが、
弱まると、食べ物から栄養が吸収されにくくなり、
結果的に気力も衰えがちに。
疲れやすくなり、気分も落ちやすくなります。

薬膳の世界では、脾をいたわるのは
「黄色い食材」と言われ、かぼちゃはその代表選手。
「脾の調子が弱ったな」と感じたら大いに頼りたい食材です。
真夏に向けて、気温が上がる日々が多くなりますが、
梅雨どきこそ、温かなスープなどで胃腸を労わりたいもの。
長夏・土用(・雨季)の「黄色のいたわりスープ」をご紹介します。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材 かぼちゃ

ホクホクでやさしい甘味のかぼちゃは、胃腸にやさしく、消化吸収がいいのが特徴。ナチュラルな甘みは緊張をゆるめ、安心感をもたらすと言われています。薬膳的には「気」を補うことで知られ、体も温めてくれることから、疲れやすい慢性疲労の人にもおすすめ。食物繊維も豊富なので、腸活素材としても優秀です。


RECIPE

気力をアップ
「かぼちゃのスープ」

しとしとと雨が降り続く梅雨どきは、体にも「湿」が溜まり、脾(胃)の調子を崩しがちなシーズン。気温も上がっているので、うっかり冷たいものを口にしたくなりますが、実はいつも以上に内臓をいたわるべき時期です。そんな梅雨にぴったりなのが、こちらのかぼちゃのスープ。
倦怠感・無気力にもいいと言われる玄米は、ビタミンやミネラルの宝庫で、食物繊維も豊富。かぼちゃとともになめらかなペーストにするので、脾にもやさしいのです。ナツメグは香りで気を巡らせ、消化促進に役立つと言われているスパイスです。
「腸は第二の脳」という言葉も広く知られるようになりましたが、腸内環境は私たちの精神状態にも大きく関わっています。体調を見極めた食材をチョイスし、胃腸から心も整えていきましょう。

材料(作りやすい分量)
かぼちゃ(種を除いた正味) … 300g
新玉ねぎ … 1個
玄米ごはん … 大さじ2
牛乳(または豆乳)… 2と1/2カップ
みりん … 小さじ1~3
ナツメグ、塩 … 各少々

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作り方
  1. かぼちゃはラップに包んで600wの電子レンジで2分加熱する。2㎝幅に切る。新玉ねぎも2㎝幅に切る。
  2. 鍋に1、玄米ごはんを入れ、牛乳1/2カップ、水1カップ(分量外)、塩少々を加えて中火にかけ、沸騰したら弱火にし、10分ほど煮る。野菜がやわらかくなったら火を止め、ブレンダーでなめらかにする。残りの牛乳2カップでのばし、温める。塩、みりんで味を調える。
  3. 器に盛り、ナツメグをふる。好みでオリーブオイル、牛乳大さじ2にレモン果汁少々(すべて分量外)を混ぜたものをかける。

POINT

炊いた玄米を加えることで
ほどよいとろみと
味わいにコクが加わります。
なければ白米でもOK。

Have a try !
素材の味わいを生かせば、市販のコンソメなどは必要なし。
お腹をいたわるやさしいスープは、梅雨どきの元気をつくります。
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