揺らいだ日も、頑張った日も。
MIND
ミニマリストが選んだ「物」とストーリー
2025.09.07
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広瀬裕子の「わたしが整う日用品」 file.04 「まっすぐな歯磨き粉」

広瀬裕子の「わたしが整う日用品」 file.04  「まっすぐな歯磨き粉」

ミニマルで上質な暮らしが人気を集めるエッセイストの広瀬裕子さん。
驚くほど物を持たない広瀬さんが、手放さずに使い続けている物、新たに手に入れた物とは?
「本当に好きなものを少しだけ、大切に使う」という広瀬さんの審美眼に叶った
日用品の物語を綴ってもらいます。

Text&photo : Yuko Hirose
Edit : Ayumi Sakai

安心でデザインもいい、グレーのペースト

数年前、真剣に歯磨き粉を探したことがあります。ちょうどいいサイズで、毎日、使いたくなる物。できれば、原料はナチュラルな物。世界には数多くの歯磨き粉がありますが、その条件に合う物は、意外と少ないことがわかりました。

選んだのは、デイヴィッズのチャコールです。ペーストの色は、グレー。歯磨き粉のペーストの色は、白が定番なので、最初、この色におどろきました。

グレーになった理由は、ココナツ殻活性炭を使用しているからだそうです。活性炭を使うことで、歯の表面の汚れを取りのぞき、尚かつ、ホワイトニング効果も得られるとのこと。フッ素化物・硫酸塩系発泡剤・人工香料不使用。

これは、創業者のデイヴィッズ氏の意向によるもので、ナチュラルな原料を使った歯磨き粉がないことを知ったデイヴィッズ氏が「自分が使いたい物を作る」という思いで、そうなったようです。
歯磨き粉は、毎日、口に入れる物なので、安全であることは前提ですし、その、まっすぐな思いに信頼を持ちます。その上で、パッケージなどのデザインもいい。まさに理想的な歯磨き粉です。

サイズは、2サイズ。113gと50g。わたしは、50gを使用しています。このサイズもわたしには理想的で、数ヶ月で使い終わり、コンパクトな洗面ルームにちょうどいいサイズです。大きすぎる物や多すぎる量は、これからのわたしの人生にはあまり必要ありません。気持ちよく使い切れるものを選ぶようにしています。

デイヴィッズの歯磨き粉──最近はトゥースペーストと呼ばれているようですが──を使いはじめたころは、歯をみがく度、その様子をカガミに映し「わあ」とたのしんでいました。歯磨き粉でこんな風にたのしめるのは、デイヴィッズのチャコールぐらいではないでしょうか。


< 今日の「おいしい」 >

東京は「おいしい最中」のお店がいくつかあります。
こどものころから変わらずすきな最中(小ざさ)です。

profile:

広瀬 裕子

エッセイストとして、雑誌やウェブメディアなどにコラムを執筆。
書籍も定期的に上梓している。
設計事務所の共同代表も務め、空間デザイン・ディレクターとしても活動。
東京に生まれ育ち、葉山、鎌倉、瀬戸内に移り住んだ後、2023年より東京在住。
近著に『60歳からあたらしい私』(扶桑社)。

インスタグラム:@yukohirose19

プロフィール写真 ⓒKohei Yamamoto

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