現代人が抱える悩みや日々わいてくる心のもやもやに、
多くの人とその人生に向き合い、心を癒してきたあの人がアドバイス。
今回の回答者は、さりげない佇まいで見る人の心に残る役柄を演じてきた俳優・小林聡美さんです。
50代になり、仕事をセーブして学び直したいと思うけれど、働いていないと自分が自分でなくなる気がします。今が一番若いから、学びたいと思った時に決断すべきですが、その一歩が踏み出せません。ずっと仕事をしてきたので、そこから離れて自分の時間を持つことに怖さがあります。勉強と仕事のバランスをどう取ればいいのかもわかりません。聡美さんはずっと第一線で活躍されてきて、大学進学のため一定期間、露出が減ることに不安はありませんでしたか? 仕事を休む勇気はどこから生まれたのでしょうか?
人生はあっという間。
挑戦しないともったいない
やりたいことがあるなら、早く始めないと時間がもったいないって思います。ずっと先延ばしにして、後で「あの時やっておけばよかった」と後悔するくらいなら、やってみたほうがいい。もしかしたら「何の実りもなかった」と思うかもしれないけれど、それでもやらないよりやったほうが絶対いいです。
私は45歳で大学に進学しましたが、本当にいい経験でした。今年60歳になって「元気に活動できるのはあと何年?」と考えたりします。心揺れているのであれば、ぜひ挑戦してみたらと思います。
どんな結果も受け入れる
覚悟は必要
私は大学に通いながら、ドラマやナレーションの仕事を続けていました。仕事をセーブしたというより、その時一番やりたいことを優先できるような働き方をしていました。
在学中、仕事に対する不安はなかったです。もし仕事がなくなっても、それはそれでほかの生き方もあるだろうと思っていました。
きっと、ある程度の覚悟は必要かもしれないですね。「これを選んだことの結果は何であれ受け入れる」という気持ちでしょうか。
変わっていく自分を
おもしろがる
「自分の時間を持つのに怖さがある」とおっしゃっていますが、「働いている自分」だけが自分ではないですよね。定年だったり、病気だったり、家族の介護だったり、この先いつか「働いていない自分」を受け入れなきゃいけなくなる時が来ます。
そろそろ「働いていない自分」とつき合う方法を考えるタイミングなのかもしれませんね。年齢を重ねて変わっていく自分をおもしろがることも大事。私もそうでありたいです。
からだを壊さない
程度に頑張る
実際問題として、時間を作るのがいちばん難しいですよね。その上で仕事と学びを両立させる要は、やはり健康だと思います。仕事もやりたいことも無理やり詰め込んでいっぱいいっぱいになって、からだや心が悲鳴をあげては本末転倒です。
がむしゃらに頑張ることが良しとされた時代があったし、そうしたい人もいるかもしれないけれど、健康を害したら何もならないですから。何をおいても健康が第一! 時間、体力、気持ちの面でも無理のないバランスを探ってみてはどうでしょうか。



