今回の悩み
物事を悪い方にとらえがちです。考えすぎなのかもしれませんが、例えばメールの返事が来ないと「相手を怒らせてしまったのではないか」「嫌われているのではないか」と落ち込みます。同じ出来事があっても、夫は「単に相手は忙しいだけ」と気にしていない様子。「なぜもっとポジティブに考えられないのか」と夫に言われます。ネガティブに考えてしまうのは、私の自己肯定感が低いせいでしょうか? それとも生まれ持った性格? もっとポジティブに考えられる人になりたいです。自分の内面より
現実的な視点から考える
僕自身メッセージを送った後、「まだ既読がつかないかな」と何度もスマートフォンを確認してしまうほうなので、あなたの気持ちがよく理解できます。
人は、自分のことはいくらでも責められるし、いくらでも低く見積もれます。なぜなら誰も止める人がいないから。メールの返信が来ないとか、誘いを断られたとかでくよくよすると、つい「自分の性格」や「自己肯定感の低さ」に原因を求めがちです。
でも自分だけを責めるのではなく、「相性がイマイチなのかも」とか「相手にも問題があるかも」と考えてもいいと、僕は思います。それから人間関係の悩みは、もう少し現実的な視点で考えることが大事かなと思います。そのときのポイントは次の2つ。
①相手との関係性
相手の言動をネガティブに受け取ってしまうときは、2人の関係性に何か不安要素があることが多いです。相手が知り合って間もない人なら、まだ分からないことが多くて、不安になるのは自然なこと。気分にムラがある相手であれば、振り回されることもあるでしょうし、心配になるのも無理はありません。
同じ状況でもあなたの夫があまり気にしていないのは、「相手は忙しいだけ」と自然に受け取れる関係性だからかもしれませんね。
②自分に余裕があるかどうか
心身に余裕があるときは、「彼女は返信がゆっくりなタイプだから」と自分をなだめたり、好きなことをして不安を紛らわしたりできます。そうこうしているうちに相手から連絡が来て、「取り越し苦労だった」と感じることも少なくありません。
だけど余裕がないと、普段気にならないことも心配になったりします。不安な状況を持ちこたえるためには、揺れても大丈夫な〝地盤″のような余裕が必要です。地盤が弱いとちょっとした不安要素で心がグラグラしてしまう──そんなイメージです。
「相手との関係性」と「自分に余裕があるかどうか」。人間関係でマイナス思考になりかけたら、この2つを振り返ってみてください。
自己肯定感を高める努力より
「自己否定」をいかに減らせるか
「ポジティブ思考になりたい」という点については、自己肯定感を高めようという情報は世の中にたくさんあります。でも僕はあまり気にしなくていいと思っています。むしろ「自己否定をいかに減らせるか」が大事ではないかと考えています。
人は悩みや苦しみを抱えながら生きているので、1日に何度も自分を否定してしまうものです。そこで自己否定を減らすための方法を2つ提案します。
①自己否定をするべき場面か、検証する
本来必要のない場面で過度に自分を責めているとしたら、それは自分に厳しすぎます。先ほどの「相手との関係性」と「自分に余裕があるかどうか」を振り返ったりして、今の状況は本当に自分のせいか、確認してみてください。
②いたわりの言葉を自分にかける
ただ、心身の余裕がなくなると、①のように考えること自体が難しくなって、「バカ バカ バカ バカ……」と自己否定の嵐に飲み込まれることも。そんなときは「ありがとう」「よくやってるよ」と、いたわりの言葉を自分自身にかけてみましょう。
心の中でつぶやいてもいいのですが、できれば声に出すことをおすすめします。そうすると自分の耳からもいたわりの言葉が入ってくるので、心により深く届きやすくなります。
「そんなのバカバカしい」「照れくさくて言えない」と思うとしたら、それは自分をないがしろにしているサイン。自己否定の癖は多くの人がもっています。だからこそ反対側に折り目をつけるように意識的に、「型」から入らないと自己否定は減らせない気がしています。
ぜひ「自分にねぎらいの言葉をかける実験をしてみよう」という気持ちで試してみてください。心が少し緩んでラクになるかもしれませんよ。
