熱と湿気の邪気対策
「暑邪」に負けない身体に整える
気温上昇と猛烈な湿気で、年々過酷になる日本の夏。長い休みが楽しめるバカンスシーズンでありながら、夏バテ、火照り、むくみに冷えなどさまざまな不調に悩まされる季節でもあるのが実情。
「高温多湿な日本の夏は体内に余分な湿気が溜まりやすく、これが「脾(ひ:胃腸など消化吸収機能)」を弱らせる大きな原因に。冷たすぎるものや脂っこいものは控えつつ、余分な水分を排出する働きを持つ夏野菜をたっぷり摂りたいですね」(松島さん)
夏の暑さは体力だけじゃなく気力も低下させるもの。「スパイスには胃腸を温め、不足したエネルギー(気)を補う「補気」、滞った気の巡りをスムーズに整える「理気」という作用があります。摂ることはもちろん香りにも効果があるので、お料理しながら香りもたっぷり味わってください」
< 五行相関図 >

薬膳のベースとなっているのが、古代中国の自然哲学から生まれた「五行」という思想。万物は「木・火・土・金・水」という五つの元素からなり、それぞれが互いに影響を与え合いながら循環することで世界のバランスが保たれているという考え方です。季節は「春・夏・土用(長夏)・秋・冬」に、味覚は「酸・苦・甘・辛・鹹(かん・塩辛い)」に、そして心身の働きや機能を「肝・心・脾・肺・腎」に、それぞれ振り分けられています。
< 気血水のバランス >

東洋医学では、人の体は「気」「血」「水」という3つの要素で構成されていると考えます。これら3つが体内にバランスよく存在し、かつスムーズに巡っている状態が“健康”です。
Key 食材枝豆
スパイス花椒

[ Key食材 ] 夏のおつまみの代表格でもある枝豆。弱った胃腸の消化吸収機能を高めると同時に気を補って(補気)体内に溜まった余分な水分を取り除く作用があります。
[ スパイス ] 痺れる辛味の花椒(ホアジャオ)。消化液の分泌を促して食欲不振や消化不良を改善する、余分な水分を取り除いてスッキリと流す、気の巡りをよくしてストレスを和らげるなど様々な働きをします。

(大皿1枚分程度)
枝豆(冷凍/茹で枝豆でも可) … 200g
乾燥芽ひじき … 15g
パプリカ … 1個
花椒(ホール) … 小さじ1/2
ごま油 … 適量
A
出汁 … 300ml
砂糖(きび砂糖を使用) … 小さじ2
塩 … 小さじ1/4
ナンプラー … 小さじ1
醤油 … 大さじ1
料理酒 … 大さじ1
作り方
- 芽ひじきはたっぷりの水に約20分間浸けて戻し、ザルに上げておく。パプリカは大きさをだいたい揃えて四角く切る。
- 枝豆は茹でてサヤから出しておく。※茹で方は別記。
- フライパンにごま油を引き、1を入れて中火でさっと炒める。全体に油が回ったらAを加えて中火のまま7~8分煮る。
- 2と花椒の半量を加え、汁気がなくなるまで時折混ぜながら煮る。煮詰まったら火を止め、残りの花椒を挽いて加えてできあがり。
POINT
まるで柑橘類のような華やかな香りが
魅力の花椒。粒のままで半量、
仕上げにもう半量を挽いて足すことで
より鮮やかな風味が楽しめる。
< 枝豆の茹で方 >

枝豆はよく洗い先端を切り落とし、半量の塩をまぶしてマッサージするようによく揉む。
②沸騰したたっぷりのお湯に、1と残り半量の塩を入れて3~4分茹でる。
ザルに上げて粗熱を取る。








