井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑱

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感情の表現をスムーズに
「柿といちじくのみりんバターソテー」


秋が深まっていくと、空気がより乾燥して
鼻や喉など呼吸器系に負担がかかっていきます。
呼吸が浅くなり、いつも以上に「肺」に負担が来て
理由も分からず気持ちがクヨクヨして
言葉を飲み込み、言いたいことも言えないような
悩みを持つ人が多くなるかもしれません。

そんなときは喉や肺をしっかり潤すものを食べること、
胃腸の働きをよくして、食べたものをしっかりと
エネルギーにして、全身にまわしていくことが大切です。
秋は実りの季節。豊富に出回るくだもの類を使った
心も体も潤してくれるデザートをご紹介します。
果実類の甘さは、気持ちをホッとゆるめてくれるはず。
心も体もホッとさせましょう。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材

抗酸化作用が強く、美肌やアンチエイジングにいいビタミンCが豊富で、腸内環境を整えてくれる食物繊維もたっぷり。薬膳の世界では、肺を潤し、空咳や喉の乾燥などによいとされています。さらにはアルコールを分解する作用もあるので、柿を使ったデザートやサラダは、お酒のアテにもおすすめなのです。


RECIPE

感情の表現をスムーズに
「柿といちじくのみりんバターソテー」

柿と同じく、いちじくもまた肺を潤す働きが知られています。さらに、いちじくは多くの消化酵素を持ち、食欲不振や便秘にもいい食材です。
クコの実は「枸杞子(くこし)」と呼ばれる漢方で、古くから「不老長寿の薬」として珍重されてきました。アンチエイジングや美白効果、パソコン仕事による目疲れにもおすすめです。
くだものの果汁がバターとみりんのカラメルソースと混ざって、何とも贅沢な味わいです。通常の砂糖で作るカラメルと違い、みりん特有の自然な甘みでありながら、しっかり濃厚さも。ポイントは「みりん風調味料」ではなく、必ず本みりんを使うこと。
今回は柿といちじくを使いましたが、洋梨やりんごなど、その時季手に入るくだもので作ってみてください。

材料(2人分)
柿 … 2個
いちじく … 2個
クコの実 … 10粒
バター … 大さじ1
本みりん … 大さじ3

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作り方
  1. 柿は皮をむいてヘタを取り、1個を6等分に切る。いちじくは手で半分に割る。
  2. フライパンにバターを入れて中火にかけ、柿を入れ、いちじくは断面から入れて焼く。
  3. 全体にバターがまわったらクコの実、みりんを入れ、ソテーする。煮詰まってとろみがついたら火を止め、器に盛る。

POINT
みりんはフライパンの
鍋肌から回し入れると
全体にまんべんなく
味がゆき渡ります。

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