井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑪

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夏の不眠改善に「めかじきとトマトのスパイスソテー」


連日続く熱帯夜でなかなか寝付けなかったり、
眠りが浅くなったりと、睡眠に関する悩みを感じることが多い季節です。
室内外の温度差も激しく、自律神経が乱れてしまうことも
スムーズに眠れない原因となるようです。
ただでさえ心身は暑さでダメージを受けている時季、
できる限り快適な睡眠を目指していきたいもの。

夏は五臓のうち「心(しん)」の季節で、
「心」を養うには、スイカや梅干しといった
「赤い食材」がいいと言われています。
今回の主役・トマトも、夏の間じゅう食べておきたい素材のひとつ。
しかも薬膳では不眠を改善する効能で知られています。
眠れない夜が続くようなら、夏バテ防止にもいい
こんなソテーはいかがでしょうか。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材 トマト

トマトの赤い色素・リコピンは、非常に高い抗酸化作用で知られています。また疲労を回復してくれるクエン酸、気持ちを落ち着かせてくれるGABAなども豊富。薬膳では体に潤いを生んで熱を冷ますので、夏バテや喉の渇きを癒し、不眠を改善してくれると言われています。夏バテで食欲不振になったときも、積極的に頼りたい食材です。


RECIPE

夏の不眠改善に
「めかじきとトマトのスパイスソテー」

トマトといえばサラダなど生で食べる方も多いですが、ソテーしてじっくり火を入れるとソースのようになり、お魚によくからみます。また加熱することで消化がラクになり、抗酸化作用のあるリコピンも吸収されやすくなる利点も。
魚はその時季手に入るものを使っていただいて結構ですが、めかじきは気の巡りをよくして、胃腸をスムーズに働かせる作用があると言われています。胃腸の調子がよいことも、安眠のための大切な条件。風味をアップしてくれるカルダモンやタイムも、胃腸を整える手助けとなります。

材料(2人分)
めかじき…2切れ
トマト…中2個
にんにく(薄切り)…1片分
オリーブオイル…大さじ1~1と1/2
塩、粗びき黒こしょう、小麦粉…各適量
カルダモン…2粒
タイム…適量

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作り方
  1. めかじきはキッチンペーパーで水気をしっかり拭き、塩、こしょうを振る。トマトはヘタを取って、横半分に切り、切り口に塩を振る。
  2. めかじき、トマトはそれぞれ、キッチンペーパーで出てきた水気を拭き、小麦粉をまぶし余分な粉をはたく。
  3. フライパンにオリーブオイル、にんにく、軽くつぶしたカルダモンを入れて中火に熱し、香りが立ったらにんにく、カルダモンを取り出す。2のめかじきを入れて焼く。
  4. めかじきの片面に焼き目が付いたら上下を返し、トマトを切り口から入れて焼き、両面を焼く。オイルが足りないようなら少々足す。
  5. 器にめかじき、トマト、にんにく、カルダモンを盛り、タイムをのせる。こしょうを振り、オリーブオイル(分量外)を適宜まわしかける。

POINT

トマトの切り口に、
水分止めに小麦粉をはたきます。
食感もカリッとして
食べ進めるときのアクセントに。

Have a try !

トマトの赤は、夏を元気に過ごすお守りのような存在。
いろんな料理に活用して、この季節を乗り切りましょう。
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