井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑫

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夏のイライラを抑える「ゴーヤとたこの白和え」


夏の臓器「心(しん)」に負担がくる、猛暑の日々が続きます。
心に熱がこもると、イライラやモヤモヤ、焦燥感など
何をしても気分がすっきりしない精神状態に陥りがち。
そんな疲弊が続けば、情緒不安定になることもあるでしょう。
日々の食事で、上手く体の熱を冷ましていきたいものです。

夏の熱冷まし食材といえば、ゴーヤです。
ゴーヤは沖縄など南国でよく食べられる食材として有名ですが
それは強力なクールダウン力があるがゆえ。
疲労回復効果で知られるタウリンをたっぷり含んだたこや
やはり体の熱を冷ます豆腐と合わせた
真夏にぴったりな一品をご紹介します。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材 ゴーヤ

ゴーヤの苦味成分「モモルデシン」は上半身にたまった熱を下ろし、余分な熱を鎮めると言われています。疲労回復や美白にもいいビタミンCも豊富で、夏バテしがちな人におすすめの食材です。なお、沖縄ではゴーヤの種とワタを煮出したものを薬膳茶として飲むことも。こちらのお茶も、夏バテ対策に重宝します。


RECIPE

夏のイライラを抑える
「ゴーヤとたこの白和え」

夏の暑さによるイライラは、清熱(熱を冷ます)食材を積極的に食べることで解消していきたいもの。ゴーヤと豆腐は、そんな素材の代表選手。豆腐に豊富に含まれているトリプトファンは、心身を安定させるセロトニンや、眠りを促すメラトニンのもと。心を落ち着かせる効果があるので、イライラが強いときに頼りたい食材です。 たこは気血を補い、疲労回復の手助けをしてくれます。酢で洗うと臭みが取れ、味も引き締まります。汗をたくさんかいてミネラルが失われがちな夏は、塩分を少し強めにするくらいの味加減がいいでしょう。

材料(2~3人分)
ゴーヤ(正味/種なし)… 140g
たこ … 120g
絹ごし豆腐 … 1/2丁
白炒りごま … 大さじ2
しょうゆ、砂糖 … 各大さじ1と1/2
酢 … 適量

作り方
  1. 豆腐は厚手のキッチンペーパーで包み、600Wの電子レンジで3分加熱し、水切りする。
  2. フライパンにごまを広げ、ゆすりながら2~3分乾煎りする。すり鉢に入れ、熱いうちに滑らかになるまでする。
  3. ゴーヤは薄切りし、しょうゆ小さじ1/2をまぶし、軽くもむ。たこは食べやすく切り、酢少々で洗い、余分な汁気は捨てる。
  4. 2のすり鉢に1、残りのしょうゆ、砂糖を入れ、よく混ぜる。3のゴーヤ、汁気をきったたこを加え、和える。

POINT

豆腐は電子レンジで加熱したあと、
新しいペーパーで包み直し
きちんと水切りをしておくと
味がぼやけず、しっかり決まります。

Have a try !

冷房や冷たいドリンクより、季節の食材で。
日々の食事でクールダウンできれば、心身も穏やかに。

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