井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑬

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気力をアップさせる
「いちじくとサツマイモのサラダ バナナドレッシング」


暦の上では秋を迎えつつも、まだまだ暑い日が続きます。
夏の疲れや夏バテを引きずって食欲も落ち、
気力が沸かない人も多いのではないでしょうか。
何だかやる気が出ないときは
「第2の脳」と呼ばれている腸を元気にすることが
気力アップのきっかけになります。

朝ごはんに食べる人も多いバナナは、
さまざまな糖質を豊富に含んでいることから
素早くエネルギーに変わり、体力を回復する優秀素材。
そして腸活にも有効と言われています。
このバナナをドレッシングにして、
女性に人気な食材を取り合わせた
「最強の腸活サラダ」をご紹介します。
ワインのおつまみにもおすすめです。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材 バナナ

ぶどう糖、ショ糖、果糖をバランスよく含み、疲れているときに食べるとエネルギーをチャージしてくれて、脳の栄養にもなるバナナ。「幸せホルモン」のセロトニンに変化するトリプトファンが豊富なので、精神安定効果も期待できます。薬膳では熱を冷まし、便通をよくしてくれると言われています。


RECIPE

気力をアップさせる
「いちじくとサツマイモのサラダ バナナドレッシング」

バナナにいちじく、サツマイモに甘酒、ヨーグルト……腸活素材を取り合わせた、ボリュームのあるサラダです。消化酵素をたっぷり含んだいちじくは、胃腸の調子を整えて便通をよくし、古くから「不老長寿の果実」として知られてきました。 食物繊維が豊富なさつまいもは、やはり胃腸の調子を整え、気を補うので残暑疲れの人におすすめ。電子レンジで加熱したり、ゆでたりしてもいいですが、蒸すとうま味が凝縮されてホクホクに。
甘酒は「飲む点滴」なんて呼ばれ、江戸時代から夏バテ防止の栄養ドリンクとして人気でした。今回は調味料として活用するので、濃縮タイプを選びましょう。
アクセントとして取り入れたローズマリーは、バナナと相性がいいハーブ。おもてなしの一品としてもおすすめです。

材料(2~3人分)
バナナ … 2本
いちじく … 2個
サツマイモ … 1/2本(180g)
モッツァレラ … 100g
玉ねぎ … 1/4個
A
甘酒(濃縮タイプ)… 大さじ2~3(好みで増量)
ヨーグルト(無糖)… 大さじ2
酢 … 小さじ2
しょうゆ … 小さじ1/2
オリーブオイル … 小さじ1
ローズマリー … 1枝

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作り方
  1. 蒸気の立った蒸し器にサツマイモを入れ、やわらかくなるまで蒸し、食べやすく切る。玉ねぎはすりおろす。
  2. ポリ袋にバナナ1/2本、1の玉ねぎ、Aを入れ、手でもんでドレッシングを作る。なめらかになったらボウルに入れる。
  3. 2のボウルに食べやすく切った残りのバナナ、1のサツマイモを加え、ざっくりと混ぜる。
  4. 器に手でちぎったいちじく、モッツァレラを盛り、3をのせる。ローズマリーの葉を散らす。

POINT

バナナはポリ袋に入れて
手でもむと、簡単につぶれます。
酢を加えることで変色防止になり、
さらに腸活を促します。

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