井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」⑭

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落ち込みを改善
「鮭とみょうがの南蛮漬け」


9月は下半期への折り返し時期。
年末に向かってスタートを切りたいと思いつつも
何だかだらっとしてやる気が出ず、落ち込む方も多い様子です。
暑かった夏の間に冷たいものを食べすぎたりして、
胃腸が弱まることで、エネルギー不足になっているのが
原因かもしれません。

今回ご紹介するのは、気力を補い、疲労回復を促す
鮭をメインにした、南蛮漬けです。
食欲増進効果のあるみょうがやしょうが、酢の力も借りて
暑さで疲れた体にも、食をそそる一品に。
南蛮漬けというとアジが定番ですが、
調理がしやすく、秋に旬を迎える
生鮭の切り身を使って作ってみました。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai
< 五行相関図 >

Key 食材

鮭の赤い色素「アスタキサンチン」は、高い抗酸化作用があり、疲労回復や美肌効果などで知られています。薬膳では気血を補い、お腹の冷えや胃弱を改善してくれることで、気持ちをアップしてくれると考えます。また水分代謝も上げてくれるので、むくみ解消にも役立ちます。


RECIPE

落ち込みを改善
「鮭とみょうがの南蛮漬け」

夏の間じゅう冷房を浴びていると、9月に入ってから冷えの疲れが胃腸に出ることがあります。体の外側は暑さを感じていても、体の中はシンと冷えていて食欲も衰え、気持ちも引きずられて落ち込みがち……。そんな人に、お腹を温めて元気を補ってくれる鮭は、強い味方になってくれます。
加える野菜は、みょうが&しょうがでシンプルに。すっきりと大人っぽい味わいに仕上がります。みょうがは血の巡りをよくして、解毒作用でも知られます。「6個も入れるの?」と思いがちですが、漬けているうちにしんなりして、ペロリと食べられてしまいます。また、揚げたてアツアツのさけを加えることで、色味も鮮やかに。なお、この熱で砂糖も溶けるので、南蛮だれはレンチン不要で、混ぜるだけで手軽にでき上ります。

材料(2人分)
生ざけ(切り身)… 2切れ
みょうが … 6本
すだち … 2個
しょうが … 2片
塩 … 小さじ1
こしょう … 小さじ1/2
A
酢 … 50mℓ
砂糖 … 大さじ2
薄口しょうゆ … 大さじ1と1/2
出汁 … 大さじ7
赤唐辛子(輪切り)… 1~2本分
小麦粉、揚げ油 … 適量

作り方
  1. 鮭はキッチンペーパーで水気を拭き、塩、こしょうを振り、食べやすい大きさに切る(骨があったら取り除く)。みょうがは薄切りにして水にさらし、水気を拭く。すだち1個は輪切りの薄切りにする。しょうがは1片をせん切りに、1片はすりおろす。
  2. 底が深めのバットまたはボウルにA、すりおろしたしょうがを入れ、よく混ぜる。すだち1個分の果汁を絞り入れる。
  3. 1の鮭はキッチンペーパーで出てきた汁気を再度拭き、小麦粉をまぶし、余分な粉をはたく。揚げ油を中温に熱し、からりと揚げ、熱いうちに2に入れる。
  4. 1のみょうが、せん切りのしょうが、輪切りのすだちをのせ、表面全体にラップをかぶせる。冷蔵庫に入れ、1時間以上なじませる。

POINT

落としラップをすることで
しっかり味がなじみます。
鮭は最後に高温で揚げると
漬けても程よい食感が残ります。

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