揺らいだ日も、頑張った日も。
井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」 ⑳
2024.12.15
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不安をやわらげる
「春菊と焼きりんごのスパイスナッツサラダ」

不安をやわらげる「春菊と焼きりんごのスパイスナッツサラダ」

師走の忙しさも最高潮、冬至に向けて日も短くなり
「今年もあと少しで終わってしまう」
「来年の私はどうなってしまうのだろう」と、
理由のない不安に包まれてしまうことも多い時季です。
そんなときは香りのいい野菜の力に頼りましょう。
春菊の香りは副交感神経を優位にしてくれて、
リラックスに導いてくれます。

ハウス栽培によって1年中出回っていますが、
春菊の旬は10月から2月にかけて。
「鍋料理やおひたししか食べない」という人もいますが
生でサラダにして食べても、とてもおいしいのです。
やはりこの時季に旬を迎えるりんごとともに
クリスマスなどパーティーシーズンにもぴったりな
ボリュームサラダにしてみました。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai

< 五行相関図 >

Key 食材春菊

春菊の独特の香りは抗菌作用のあるペリルアルデヒドなどによるもので、気の巡りをよくすることで自律神経に働きかけ、ストレスを発散したり、イライラを鎮めたりする効果が期待できます。β-カロテンやビタミンCが豊富で、美肌効果も。薬膳では目の不調を改善する、心を落ち着かせて眠りやすくする、胃腸の調子を整えるとされています。


Index:

RECIPE

春菊と焼きりんごの
スパイスナッツサラダ

春菊のβ-カロテンはほうれん草よりも豊富で、鉄分、カリウム、カルシウムなどミネラルの宝庫でもあります。眠りが浅い人、夢が多くて疲れが取れない人は、積極的に食べるようにしましょう。

りんごは胃腸の働きを整え、不安感やあせりを和らげると言われています。ビタミンCが豊富なので、風邪予防にもぴったり。フライパンで軽く焼くことで、生とは違った食感が楽しめます。スパイスを効かせると、年末らしい華やかな味わいに。

ナッツ類は腸を潤して便通をよくする、血を補って肌にハリツヤを与えてくれる役割が。アーモンドは心を落ち着かせ、くるみやカシューナッツは生命力をアップします。なつめは、イライラや不眠、滋養強壮に役立ちます。

材料(2人分)
春菊 … 80g
りんご … 1/2個(150g)
ドライなつめ … 2~3個
ミックスナッツ … 1/2カップ
食用菊 … 2個
A
塩 … 小さじ1/2
スパイス(ガラムマサラ、ナツメグ、シナモン、こしょう、パプリカパウダーなど好みのスパイス)… 大さじ1
メープルシロップ … 大さじ2~3
黒酢 … 小さじ1~2





作り方
  1. なつめは手でちぎり、水につけて戻しておく。りんごは皮ごと5mm幅のくし切りにし、さらに半分に切る。ナッツ類はざく切りにする。食用菊はガクから花びらを摘み、水にさらす。
  2. フライパンにミックスナッツを入れて中弱火で2~3分乾煎りする。Aを加えて混ぜ、さらにメープルシロップ、水気をきったなつめを加え、全体に汁気が飛ぶまで炒める。
  3. ナッツ類を端に寄せ、フライパンの空いた部分にりんご、黒酢を加えてざっくり和える。全体がなじんだら火を止め、オーブンペーパーの上に広げ、冷ます。
  4. 春菊は葉を摘んでボウルに入れ、塩、黒酢各少々(ともに分量外)をふり、さっと和える(残った茎は、煮ものや炒めものに活用するとよい)。
  5. 器に3と4を交互に盛り、水気をきった菊花を散らす。

POINT

ナッツ類を乾煎りするときは、
焦げないよう気を付けて。
フライパンが熱くなりすぎたら
ときどき火元から離して加減するとよい。

Have a try !

profile:

井澤由美子

料理家・国際中医薬膳師・国際中医師。
旬の食材の効能や素材の味わいを生かしたシンプルなレシピを提案、
江戸っ子らしい温かな人柄も人気。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」などの料理番組や、
企業CM、カタログ、書籍のほか、身体にやさしい商品開発を多く手掛ける。
薬膳に造詣が深く、季節の保存食や発酵食作りがライフワーク。
レモン塩・乳酸キャベツなど様々なヒット作の火付け役としても知られ、手作りの良さを伝えている。
新刊「腸活のスーパーフード・まるごと海藻レシピBOOK」ほか、著書多数。

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