揺らいだ日も、頑張った日も。
井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」 ㉑
2025.01.01
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気持ちを軽くする
「べっこう餡のお粥」

気持ちを軽くする「べっこう餡のお粥」

いよいよ新しい1年が始まりました。
変化の多い時代に、軽やかにスタートを切りたいのに
年末からの暴飲暴食がたたり
体重の増加とともに、何となく心も重い。
動くのがおっくうになって
新年なのにダラダラしてしまい、何だか自己嫌悪……
そんな人も多いのではないでしょうか。

体も心も、新鮮な気持ちでリセットしたい。
そんな風に考えている人には、お粥がおすすめです。
薬膳において、お粥は基本中の基本。
胃腸の調子を整えることで、体力や気力をアップし、
心模様もすっきりと整えてくれるはずです。
体を温めてくれる葛でとろみをつけた
黄金色のべっこう餡をトッピングして、
風邪を引きがちなこの季節に、ぴったりな一品に仕上げました。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai

< 五行相関図 >

Key 食材白米

日々の食事の基本となるお米は、エネルギーの素である「気」を補い、胃腸を元気にする働きがあると言われています。また禅の世界では「粥有十利(しゅうゆうじり)」という言葉があり、顔色をよくする、体力や気力をアップする、頭の働きをよくして言葉が清くさわやかになるなど、お粥には10の功徳があるとしています。


Index:

RECIPE

気持ちを軽くする
「べっこう餡のお粥」

1月7日には七草粥を食べる習慣がありますが、その前からも「心身をすっきりと整えたい」と感じたら、お粥を炊くのがおすすめです。お粥は病気のときの食事と思われがちですが、胃がもたれず元気が出るものなので、普段の朝食にもおすすめです。

「葛根湯」でもおなじみな葛粉は古くから生薬として使われてきおり、冷えた体を温め、血行を促進してくれる働きがあります。とろみづけと言えば片栗粉が一般的ですが、ぜひ葛を。余ったものは葛湯にして飲むのもおすすめです。

むくみを取ってくれて、解毒作用のあるせりや、気血を補ってくれるうずらの卵などをトッピングして、栄養もしっかりチャージします。

材料(作りやすい分量)
白米 … 1/2カップ
松の実 … 大さじ1~2
米油 … 少々
塩 … ふたつまみ
<べっこう餡>
葛粉…大さじ1と1/2
A
出汁 … 150ml
しょうゆ … 大さじ1/2
みりん … 大さじ1/2~1
酒 … 大さじ1/2
<トッピング>
せり … 適量
しょうが(すりおろし)… 小さじ2
うずらの卵(水煮)… 2個




作り方
  1. 米は水で洗い、ざるに上げる。
  2. 鍋に水4カップを入れて沸騰させ、1、松の実、米油を入れてひと混ぜし、中弱火で20分ほど炊く。塩を加え、混ぜる。
  3. 粥を炊いている間にべっこう餡を作る。小鍋にAを入れて中火にかけ、沸騰したら水大さじ2で溶いた葛粉を混ぜながら加える。加熱しながら混ぜ続け、ほどよく煮詰まり、透明感が出てきたら火を止める。
  4. 器に2を盛り、3をかける。ざく切りにしたせり、しょうが、うずらの卵をのせる。

POINT

お米は沸騰させてから加えて、
お米のパワーを閉じ込めます。
お粥が炊けてから塩を加えるとねばりが抑えられ、
さらりと軽やかな食感に炊き上ります。

Have a try !

profile:

井澤由美子

料理家・国際中医薬膳師・国際中医師。
旬の食材の効能や素材の味わいを生かしたシンプルなレシピを提案、
江戸っ子らしい温かな人柄も人気。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」などの料理番組や、
企業CM、カタログ、書籍のほか、身体にやさしい商品開発を多く手掛ける。
薬膳に造詣が深く、季節の保存食や発酵食作りがライフワーク。
レモン塩・乳酸キャベツなど様々なヒット作の火付け役としても知られ、手作りの良さを伝えている。
新刊「腸活のスーパーフード・まるごと海藻レシピBOOK」ほか、著書多数。

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