揺らいだ日も、頑張った日も。
井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」 ⑱
2024.11.15
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感情の表現をスムーズに
「柿といちじくのみりんバターソテー」

感情の表現をスムーズに 「柿といちじくのみりんバターソテー」

秋が深まっていくと、空気がより乾燥して
鼻や喉など呼吸器系に負担がかかっていきます。
呼吸が浅くなり、いつも以上に「肺」に負担が来て
理由も分からず気持ちがクヨクヨして
言葉を飲み込み、言いたいことも言えないような
悩みを持つ人が多くなるかもしれません。

そんなときは喉や肺をしっかり潤すものを食べること、
胃腸の働きをよくして、食べたものをしっかりと
エネルギーにして、全身にまわしていくことが大切です。
秋は実りの季節。豊富に出回るくだもの類を使った
心も体も潤してくれるデザートをご紹介します。
果実類の甘さは、気持ちをホッとゆるめてくれるはず。
心も体もホッとさせましょう。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai

< 五行相関図 >

Key 食材

抗酸化作用が強く、美肌やアンチエイジングにいいビタミンCが豊富で、腸内環境を整えてくれる食物繊維もたっぷり。薬膳の世界では、肺を潤し、空咳や喉の乾燥などによいとされています。さらにはアルコールを分解する作用もあるので、柿を使ったデザートやサラダは、お酒のアテにもおすすめなのです。


Index:

RECIPE

感情の表現をスムーズに
「柿といちじくのみりんバターソテー」

柿と同じく、いちじくもまた肺を潤す働きが知られています。さらに、いちじくは多くの消化酵素を持ち、食欲不振や便秘にもいい食材です。
クコの実は「枸杞子(くこし)」と呼ばれる漢方で、古くから「不老長寿の薬」として珍重されてきました。アンチエイジングや美白効果、パソコン仕事による目疲れにもおすすめです。
くだものの果汁がバターとみりんのカラメルソースと混ざって、何とも贅沢な味わいです。通常の砂糖で作るカラメルと違い、みりん特有の自然な甘みでありながら、しっかり濃厚さも。ポイントは「みりん風調味料」ではなく、必ず本みりんを使うこと。
今回は柿といちじくを使いましたが、洋梨やりんごなど、その時季手に入るくだもので作ってみてください。

材料(2人分)
柿 … 2個
いちじく … 2個
クコの実 … 10粒
バター … 大さじ1
本みりん … 大さじ3





作り方
  1. 柿は皮をむいてヘタを取り、1個を6等分に切る。いちじくは手で半分に割る。
  2. フライパンにバターを入れて中火にかけ、柿を入れ、いちじくは断面から入れて焼く。
  3. 全体にバターがまわったらクコの実、みりんを入れ、ソテーする。煮詰まってとろみがついたら火を止め、器に盛る。

POINT

みりんはフライパンの
鍋肌から回し入れると
全体にまんべんなく
味がゆき渡ります。

Have a try !

profile:

井澤由美子

料理家・国際中医薬膳師・国際中医師。
旬の食材の効能や素材の味わいを生かしたシンプルなレシピを提案、
江戸っ子らしい温かな人柄も人気。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」などの料理番組や、
企業CM、カタログ、書籍のほか、身体にやさしい商品開発を多く手掛ける。
薬膳に造詣が深く、季節の保存食や発酵食作りがライフワーク。
レモン塩・乳酸キャベツなど様々なヒット作の火付け役としても知られ、手作りの良さを伝えている。
新刊「腸活のスーパーフード・まるごと海藻レシピBOOK」ほか、著書多数。

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