揺らいだ日も、頑張った日も。
井澤由美子の「心に効く薬膳レシピ」 ⑪
2024.07.15
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夏の不眠改善に「めかじきとトマトのスパイスソテー」

夏の不眠改善に「めかじきとトマトのスパイスソテー」

連日続く熱帯夜でなかなか寝付けなかったり、
眠りが浅くなったりと、睡眠に関する悩みを感じることが多い季節です。
室内外の温度差も激しく、自律神経が乱れてしまうことも
スムーズに眠れない原因となるようです。
ただでさえ心身は暑さでダメージを受けている時季、
できる限り快適な睡眠を目指していきたいもの。
夏は五臓のうち「心(しん)」の季節で、
「心」を養うには、スイカや梅干しといった
「赤い食材」がいいと言われています。
今回の主役・トマトも、夏の間じゅう食べておきたい素材のひとつ。
しかも薬膳では不眠を改善する効能で知られています。
眠れない夜が続くようなら、夏バテ防止にもいい
こんなソテーはいかがでしょうか。

Photo : Kohei Yamamoto
Styling : Yuko Hama
Text : Noriko Tanaka
Edit : Ayumi Sakai

< 五行相関図 >

Key 食材トマト

トマトの赤い色素・リコピンは、非常に高い抗酸化作用で知られています。また疲労を回復してくれるクエン酸、気持ちを落ち着かせてくれるGABAなども豊富。薬膳では体に潤いを生んで熱を冷ますので、夏バテや喉の渇きを癒し、不眠を改善してくれると言われています。夏バテで食欲不振になったときも、積極的に頼りたい食材です。


Index:

RECIPE

夏の不眠改善に
「めかじきとトマトのスパイスソテー」

トマトといえばサラダなど生で食べる方も多いですが、ソテーしてじっくり火を入れるとソースのようになり、お魚によくからみます。また加熱することで消化がラクになり、抗酸化作用のあるリコピンも吸収されやすくなる利点も。
魚はその時季手に入るものを使っていただいて結構ですが、めかじきは気の巡りをよくして、胃腸をスムーズに働かせる作用があると言われています。胃腸の調子がよいことも、安眠のための大切な条件。風味をアップしてくれるカルダモンやタイムも、胃腸を整える手助けとなります。

材料(2人分)
めかじき…2切れ
トマト…中2個
にんにく(薄切り)…1片分
オリーブオイル…大さじ1~1と1/2
塩、粗びき黒こしょう、小麦粉…各適量
カルダモン…2粒
タイム…適量




作り方
  1. めかじきはキッチンペーパーで水気をしっかり拭き、塩、こしょうを振る。トマトはヘタを取って、横半分に切り、切り口に塩を振る。
  2. めかじき、トマトはそれぞれ、キッチンペーパーで出てきた水気を拭き、小麦粉をまぶし余分な粉をはたく。
  3. フライパンにオリーブオイル、にんにく、軽くつぶしたカルダモンを入れて中火に熱し、香りが立ったらにんにく、カルダモンを取り出す。2のめかじきを入れて焼く。
  4. めかじきの片面に焼き目が付いたら上下を返し、トマトを切り口から入れて焼き、両面を焼く。オイルが足りないようなら少々足す。
  5. 器にめかじき、トマト、にんにく、カルダモンを盛り、タイムをのせる。こしょうを振り、オリーブオイル(分量外)を適宜まわしかける。

POINT

トマトの切り口に、
水分止めに小麦粉をはたきます。
食感もカリッとして
食べ進めるときのアクセントに。

Have a try !

トマトの赤は、夏を元気に過ごすお守りのような存在。
いろんな料理に活用して、この季節を乗り切りましょう。

profile:

井澤由美子

料理家・国際中医薬膳師・国際中医師。
旬の食材の効能や素材の味わいを生かしたシンプルなレシピを提案、
江戸っ子らしい温かな人柄も人気。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」などの料理番組や、
企業CM、カタログ、書籍のほか、身体にやさしい商品開発を多く手掛ける。
薬膳に造詣が深く、季節の保存食や発酵食作りがライフワーク。
レモン塩・乳酸キャベツなど様々なヒット作の火付け役としても知られ、手作りの良さを伝えている。
新刊「腸活のスーパーフード・まるごと海藻レシピBOOK」ほか、著書多数。

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